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更新日:2024.07.29リハビリ脳卒中の自費リハのメリットとデメリット

脳卒中を経験した方々にとって、リハビリテーションは回復の鍵となります。

しかし、保険適用内のリハビリテーションサービスには限界があります。

そこで、自費でのリハビリテーションサービスが注目されています。

本記事では、脳卒中の自費リハビリテーションのメリットとデメリットについて詳しく解説します。

自費リハのメリット

1. 制限のないリハビリテーション

保険適用内のリハビリテーションサービスには、回数制限や受けられる期間の制限があります。

 

これに対して、自費のリハビリテーションサービスでは、患者さんが必要とする限りリハビリを受けることができます。

 

多くの患者さんが、保険適用内のリハビリが終了した後も、さらなる回復を望んでいます。

 

自費リハビリは、そのような患者さんの「もっと良くなりたい」「あきらめたくない」という気持ちに応えるものです。

 

通所のリハビリの期限や訪問の回数の制限を超えて、目標達成を目指すサポートが可能です。

 

2. 目標設定と達成に向けたコーチング

自費リハビリでは、患者さんと一緒に短期・中期・長期の目標を設定し、それに向けた具体的なプランを作成します。

 

定期的なフィードバックと調整を行い、患者さんが目標を達成できるようにコーチングを提供します。

 

これにより、患者さんのモチベーションを維持し、効果的なリハビリが実現します。

 

3. エビデンスベースの評価とアプローチ

最新の研究に基づいたリハビリテーション手法を採用することで、効果的なリハビリを提供します。

 

エビデンスベースのアプローチにより、個々の患者さんに最適なリハビリプログラムを設計し、効果的に機能回復をサポートします。

 

4. 重症度の高い方にも対応

自費リハビリは、重症度の高い患者さんにも対応可能です。

 

最初に患者さんの状況確認と目標の設定を行い、エビデンスベースの運動療法を提供します。

 

環境調整や介助による全身運動、ご家族との外出練習、車の改修サポートや乗せ方の指導など、包括的なサポートを行います。

 

これにより、重症度が高い患者さんでも、回復のチャンスを広げることができます。最後に簡単な振り返りを行い、進捗を確認します。

 

5. 外出や趣味活動のサポート

自費のサービスならではのメリットとして、外出や趣味活動のサポートなど柔軟な対応が可能となる点があります。

 

患者さんが社会復帰を目指し、日常生活を豊かにするためのサポートを提供します。

 

これにより、例えば旅行や外出など実際行うことで改善に向けたヒントやご自身やご家族で実現するための方法が見えて来ることも想定されます。

 

このように患者さんの生活の質を向上にむけたサービスを柔軟に検討できるのも自費でのリハビリテーションサービスのメリットです。

 

自費リハのデメリット

1. 費用はかかる(が、価値がある)

自費リハビリのデメリットのひとつは、保険内のサービスと比較して費用がかかることです。

 

保険適用外のため、全ての費用を自己負担する必要があります。

 

しかし、制限のないリハビリテーションや専門的なサポートを受けられることで、長期的な回復と生活の質の向上が期待できます。

 

自分のやご家族のための健康に対する投資と考えた際に、その価値を十分に感じて頂けるサービス作りが求められ、私達も目指しております。

 

2. 自費リハサービスはまだ提供者が少なくから受けれる地域などに限りがある

自費リハビリテーションサービスはまだ少ないため、受ける機会が限られています。

 

今後は、遠隔リハビリテーションと対面リハビリテーションを併用することで、効率的かつ効果的にサービスを受けられるシステムが求められ、当社でも検討中です。

 

これにより、場所や時間に縛られず、継続的なリハビリを可能にすることを目指しています。

 

 

3. 継続的なモチベーションの維持が必要

これは自費に限らずリハビリテーションサービス全般にいえることですが、

 

リハビリは、継続することで効果を得ることができるため、患者さん自身の強い意志とモチベーションが求められます。

 

現在、当社でも定期的なコーチングや患者コミュニティなど、モチベーション維持のための仕組みを導入したサービスを準備中です。

 

これにより、患者さんが長期的にリハビリを続けられる環境を整えられたらと考えております。

 

 

まとめ|メリットを活かし、デメリットを克服するサービスへ

脳卒中の自費リハビリテーションは、保険適用内のサービスでは提供できない多くのメリットを持っています。

 

制限のないリハビリ、個別の目標設定とコーチング、エビデンスベースのアプローチなど、患者さんに寄り添ったサービスを提供します。

 

しかし、費用がかかることや自費リハビリテーションサービスが少ないため受ける機会が限られていることなどのデメリットも存在します。

 

自費リハビリを選ぶ際には、これらのメリットとデメリットを十分に理解し、自分に最適なサービスを選ぶことが重要です。

 

また、自費リハのメリットを活かして、デメリットを克服したようなサービス作りが求められており、私達も目指しております。

 

脳卒中からの回復を目指すすべての患者さんにとって、自費リハビリテーションが希望と可能性を提供するものとなることを願っています。

この記事を書いた人

東馬場要1991年奈良県生まれ。理学療法士・医学修士。現在はロッツ株式会社でリハビリを実践しながら、健康格差に関する研究、楽しい介護予防を目的とした市民活動団体の設立など活動中。学生時代の経験から志した「健康に格差のない、障害があっても長生きを喜べる社会」の実現を目指している。

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