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更新日:2024.06.11医療・DXリハモが目指す未来

リハモ担当の東馬場です。
リハモを始めて思いついてから早くも4年が経ちました。
思い通りにいくことはなかなかなくて心が折れそうにもなりますがなんとか続いております。

この記事では

・リハモをどうして始めたのか
・対面のリハビリをどのように考えているのか
・将来的にリハビリ業界や社会に対してどのようにコミットしていくのかについて

頭の中をふわっと書いてみております。
よろしければ息抜きがてらに読んでみてください。

リハモの始まり

原点は学生時代のアルバイト

筆者は学生時代に老人ホームで介護のアルバイトをしておりました。

 

その際に経済的理由で退去を余儀なくされた利用者さまがいらっしゃり

家族もおらず、日常生活には介助が必要なのにどうしようと辛い状況を目の当たりにしました。

 

ニュースでも経済的な格差によって十分な支援や安心した生活を送れていない方がいるということもちらほら聞いており、格差のない社会にしたいと思いました。

 

その後理学療法士としてリハビリを行っていく中で

ひとりひとりのリハビリだけでなく

仕組みを作って社会に対してアプローチしていく必要性を感じました。

 

 

コロナ渦でできたリハモの原型

2020年、世界中がコロナウイルス感染症に悩むなか

筆者は転職直後にもかかわらず自宅待機がつづき

どうすればリハビリを提供できるのかを考えておりました。

 

安直ではありますが遠隔リハビリにたどりつき

本当にやるのかにあたって深く考える日々が続きました。

 

 

その中で学生のころに離島に住んでいた経験や老人ホームでの経験を振り返り

どこでも誰でもリハビリを受けられるようにしたい

療法士が少ない地域でも、お金が無くてもリハビリを受けることができて

その結果として自立した生活や障害があっても長生きを喜べる社会にしていきたい

と強く思うようになりました。

 

 

そこからリハモとの長い日々が始まりましたが、リハモの歴史についてはここでは割愛いたします。

遠隔リハビリと対面のリハビリ

遠隔リハビリテーションが広まっても対面でのリハビリの需要は無くならない

リハモを行っていると、遠隔ではリハビリはできないとか、対面のリハビリはいらないということかなどの質問を受けることが少なくありません。

 

筆者の意見としては、遠隔リハビリテーションが広く普及しても、対面でのリハビリの重要性は変わりません。

 

対面リハビリには、リラクゼーションや直接触れる必要がある支援、画面に映っていない部分を含めた情報収集など、遠隔では難しい要素があります。

 

例えば、患者さんの仕草や自宅の雰囲気から、その人の価値観や生活歴を理解することができます。

また、現地の人との交流や連携、近所の方とのコミュニケーションから得られる情報も重要です。

 

筆者自身、理学療法士として長く対面のリハビリを行ってきて、実際に対面することの大切さを実感しております。

 

最期は主観になりましたが、対面リハビリの必要性は今後も続くと考えております。

一方で、対面だけでは提供できる地域や時間帯に限りがあることや保険制度の限界なども感じており

遠隔リハと組み合わせることで量的にも質的にもリハビリテーションサービスが向上すると信じております。

遠隔リハビリは対面のリハビリを補填する役割|遠隔の利点もある

 

遠隔リハビリのメリットは直接触れてストレッチなどが行えない分、

ご自身の目標や課題の確認と運動に集中できることです。

 

また、やり方に慣れてきた場合は、専門職がいない時でも、ご自身に合ったリハビリを続けられるようになります。

 

さらに、遠隔だからこそ得られる利点として、リハビリをもっと身近な存在にすることが挙げられます。

 

例えば、様々な申込や契約手続きが不要で、専門家に気軽に相談できることです。

 

家族で旅行に行く際に、たくさん歩くことや露天風呂に入ることについて心配な場合、旅行の日程から逆算して準備の計画を立てるなどのサポートすることも可能です。

 

また復職についても、体力面だけではなく、職場にどのようなことを確認して、必要事項を踏まえて何をどの順序で準備していく必要があるのかを検討し、運動も含めて目標達成に向けたリハビリを提案することが可能です。

 

このように、遠隔リハビリでも患者の生活に寄り添った支援は可能であり、この後記載しますが、対面と組み合わせることでお互いの長所を発揮できます。

リハモが目指す未来

目指すべきリハビリは「対面と遠隔の組み合わせによる最適化」

 

リハモが目指すリハビリの形は、対面と遠隔の良さを組み合わせたリハビリの最適化です。

 

地域のリハビリ資源の状況に応じて、対面と遠隔のメリットを活かし、個々の患者に最適な支援を提供します。

 

これにより、患者一人ひとりが自分に合ったリハビリを受けることができ、より効果的なリハビリが実現します。

 

 

リハビリ専門職の少ない地域でも都市部と同様に(地域間格差のない)サービス提供

 

リハモの遠隔リハビリテーションシステムを活用することで、医療や介護の提供者が少ない地域でも、都市部と同様のサービスを提供することを目指しております。

 

ちょっとした助言があるだけで、患者の生活が大きく改善することもあり、医師や看護師、リハビリ専門職が不足している地域では、遠隔リハビリが大きな役割を果たすのではないかと考えております。

 

障害のある大人も子供も、住みたい地域で安心して過ごすことができるように

リハモは、障害のある大人や子供が住みたい地域で安心して暮らせる社会の実現を目指しています。

 

離島など、病院へのアクセスが大変な状況で、長年住み慣れた場所を離れざるを得ない場合があります。リハモは少しでも長く住み慣れた地域で過ごすことや、早期から医療機関との連携を促すことで、安心して生活を送るサポートができると考えています。また、小児や発達に詳しい療法士がいない地域でも、お子様のことを理解してどのようにサポートしてくのが良いかが分かることで、安心して過ごしていただきたいと思います。

 

まだまだこれからではありますが、リハモが普及することで、大人も子供も、障害を理由に住む地域や人生の選択が制限されなくていい社会を目指します。

 

同時に1人でも多くの方の健康寿命を延伸し、将来世代の社会保障費の負担軽減に繋がればと思います。

 

以上がリハモが目指す未来についてです。

 

5年後、10年後に少しずつリハビリを受けられる人が増えて、加齢や障害によって諦めるということが減り、長生きを喜べる社会に近づいていればいいなと思います。

 

これからもよろしくお願いいたします。

 

 

この記事を書いた人

東馬場要1991年奈良県生まれ。医科学修士。脳卒中と神経難病の認定理学療法士。現在はロッツ株式会社でリハビリを実践しながら、災害支援団体にも所属して能登半島地震の被災者への支援活動を行っている。学生時代の経験から志した「障害や災害にあっても長生きを喜べる社会」の実現を目指している。

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